猫ログ@手帳制作日記

試行錯誤しながら手帳を制作するバンギャの日記

手帳を作ることになったきっかけなど

最近手帳について取材をしていただきまして、記事が公開され次第改めてお知らせさせていただきます。

取材時にいろいろとご質問いただいて答えているうちに、この手帳を作り始めた頃のことを思い出したので少し昔語りを。


そもそもバンギャル向けの手帳を作りたいと思ったのは2013年の本命の全国ツアー中、
会場によっては激戦でチケットが全然取れず、友達と協力して先行申し込んだり、
重複したところと落選したところの交換などTwitterでお取引をしたり、
どの会場のチケットを誰が取れていて誰にいくら払って誰からいくら回収すれば良いのか、
遠征の手配でチケ当落の時点ではまだバスの予約ができない時期だったのでホテルだけ予約していたり、
とにかく覚えておかなければいけないこと、整理しなければいけないことが山積していました。

市販されている普通の手帳だと12か月の見開きスケジュールページと罫線や方眼のメモ、その他はアドレス帳など管理がしづらい。

更に言えば遠征先で何度もホテルのチェックイン時間や場所を検索したり、乗り換え検索をしていると充電の減りも早い。
全ての管理を携帯、スマホ1つに集約していることにも不安を感じていました。

その過程で漠然と「使いやすい手帳がないなら自分で作ればいいじゃない」と思ったのは始まりでした。

初代バンギャル手帳はミニ6サイズで、自分の分と、そのとき欲しいと言ってくれたフォロワーさん分で10部くらい?作って配布。
初代はまだチケット、遠征管理のページはなく、今よりもっと簡略化した内容のライブ参戦ページとスケジュール記入ページくらいのものでした。
しかも手作業で穴あけパンチで穴を空けたのでガッタガタの、とても人様に差し上げて良いクオリティではなく…
あの時貰ってくれたフォロワーさん本当ありがとう。
そして凄いごめん…

 

2014年、相変わらず本命のツアーで香川県に遠征していた時、一人で前乗りしていて翌日友達と合流する予定だったのですが、朝起きたらスマホの充電が残り1桁。
充電器にさして寝たのに全く充電されていないどころか寝る前より格段に減っている。

コードをウニウニいじって角度を変えたりいろいろ試すと手で押さえている間は微妙に充電できるけど話すと全く無反応。
友達の連絡先もスマホの中。
会場までの道のりも地図アプリで検索するつもりでざっくりしか覚えてない。
帰りの飛行機にチェックインするQRコードスマホの中。
なんなら空港行きのバスに乗る時間も自分が乗る便も時間も全部分からない。

 

血の気が引くってこういうことかと。

 

とりあえずIpodを持っていたのでスマホが生きているうちに地図やQRコードを写メって
充電が少し復活した頼りないスマホを手になんとか友達と合流。
(尚、ホテルもその周辺もwifiは皆無だった)

 

翌日もなんとか始発便に乗って東京へ帰りその足で出勤したけどスマホはご臨終。
ショップに持っていくも、マイナーな機種で既に生産終了しているので同じものと交換することができず、泣く泣く機種変。

 

全てをスマホで管理するのは怖すぎる、やはりアナログだと思いライブごとに遠足のしおりのようなものを作るようになり、しばらくはそのやり方で遠征していましたがそれだとお取引やチケ発のスケジュール管理ができない。
前に作った手帳にもう少し実用性を持たせて本格的に作ってみようと思い立ち少しずつ形になってきたのが2015年。

 

この時点では販売することは全く考えていなくて、絵を描いたりモノづくりをする人が自分の作品をTwitterに載せるのと同じ感覚で手帳の制作過程をTwitterに載せていました。
思いの外、沢山の方がリプ下さったりRTして下さったり、どこで買えるのかといった問い合わせをいただくようになり、欲しいと言ってくれる方がいるなら少し多めに作って販売してみようかしら…と。

こういう手帳作ってるけど興味ある方いますか的なツイートをしてみたところ3000近くRTいただき、予想以上に反響があることに驚きつつ、こういうページも欲しい、この項目も欲しいといったリクエストやアドバイスを下さる方も沢山いて、なんとか完成したのが2016年版のバンギャル手帳です。

 

4月スタート版は作る予定が全くなかったのですが、初回販売分がありがたいことに完売しまして、
購入できなかった、再販しないのかというお問い合わせを多数いただいたことから
急遽4月スタート版を作ることに決め今に至ります。


現在はバンギャル手帳以外にもドルヲタ手帳とインパ手帳も制作しています。
バンギャル手帳の販売が始まった当初からV系以外の

・ジャニヲタ版
若手俳優・舞台版
・サッカー、スケート等のスポーツ観戦版
・宝塚版
テニミュ
…etc

こういったジャンルの手帳も欲しいと要望をいただいていました。
でも私はバンギャだし他ジャンルのことは分からないし、
そのジャンルに詳しくない人間が付け焼刃の知識で制作するべきではないと思っていました。

ですが、「自分はジャニヲタだけどバンギャル手帳を使っていて、こういう項目をこう変えたらジャニヲタ的に使いやすい」といった具体的なアドバイスやリクエストを下さる方が複数名いらっしゃり、
細かい文化は違っていてもチケットを取る、ライブ(コンサート)に行く、お取引をする、遠征するといった基本的な部分は変わらないし、ジャニーズさんの文化は全く分からないけど頑張ればなんとかなるかもしれない!
と思い立ってジャニヲタ版も作り始めました。
バンギャがジャニヲタ版の手帳を作ることを不快に思う方もいるんじゃないかと内心ビクビクしていました)

 

アンケートにご協力下さったりDMやリプで直接アドバイスを下さる方のおかげでなんとか形になり、完成した時はバンギャル手帳が完成した時と同じくらい嬉しかったです。

 

「ジャニヲタ手帳」という名前の方が分かりやすいんですが、どう考えてもアウトだろということで代替案として「ドルヲタ手帳」という名前にしています。


その後、ディズニーランド開園の年から通っているDヲタさんから「バンギャル手帳みたいな感じでDヲタ向けの手帳を作りたい」とご相談いただき、
その方が手帳の中身、コンテンツを考え、私が印刷用のデータに起こすという役割分担でインパ手帳の制作を始めました。

Dヲタさんにもキャラクターとの触れ合い(グリと呼ぶらしい)重視の方もいればパレード、ショー重視(ダンサーの方の追っかけもいらっしゃるそうで)、アトラクション重視など文化も様々。
舞浜の近くに住み年パスを所持している方にも取材をさせていただいたりと未知との触れ合いもとても楽しいものでした。


そんな訳で、一番最初にバンギャル手帳について取材、記事を書いてくださったひにしさんをはじめ、
雑誌やWeb媒体で私が制作している手帳を取材、ご紹介いただけるようにもなり、
ニコびじゅさんとのコラボもさせていただき、自分が欲しいというだけの理由で作り始めた手帳が
多くの方の目に触れ、使っていただけるようになったことが本当に嬉しいです。

アプリ化のリクエストや、うちでアプリ作りませんか的なお問い合わせもいただいているのですがそもそもの出発点が

スマホだけで管理するのは危険→アナログが一番!」

というところなので、アプリ化は考えていません。

 

手帳については使ってくださる方が少しでもいるうちは継続して作っていきたいと思っています。

長々と書いてしまいましたが読んでくださった方ありがとうございます。